小さな社会貢献」旅がらす本舗清月堂社長 糸井義一さん

2018年(平成30年1月1日)ぐんま経済新聞掲載

<記事抜粋>

弊社社長糸井義一略歴:
   県警警備部長、高崎警察署長、県警刑事部長を歴任
   県警を定年退職しドンレミー専務に就任
   平成14年9月「旅がらす本舗清月堂」社長就任

糸井義一社長談

「警察官時代の経験がすべて役立っている。
管理部門が多かったから、ヒト モノ カネを一通り会得できた。さらに高崎警察署長時代には経済界とのつながりもできた。警察官も民間も大筋は全く同じ。生きがいとやりがいを感じている。」

社長就任後、大半の直売店を閉鎖するなど合理化策を進めた結果、業績は順調に回復。
「期待に応えるベく頑張っている。企業の原点は結果を出すこと」と前を向く。

新商品も積極的に投入。「ゴールド旅がらす」の高級バージョン「旅がらすプレミアムゴールド」は県産小麦粉 白金鶴 (星野物産)の使用により軟らかいサクサク感が得られた。健康志向に配慮した抹茶、ブルーベリー、ゴマなど6種類がある。

「18年は『旅がらす』が誕生して68 年の節目の年だ。
若い人は 『旅がらす』のかつてのイメージはないと思う。多くの人に食べていただき、もう一度群馬を代表する銘菓となれるよう頑張っていきたい。」

高崎小鳥町店では毎月1日、ドライバーにビラ配りなどを行い事故防止を呼び掛けている。
16年 3月、同市上並榎町で集団登校中の小学生の列に乗用車が突つ込み1年生が死亡した事故を受けて以来、実施している。

「当社のような規模で、できることは限られているので、小さな社会貢献、小さな地域貢献を目指している。『ありがとう』という言葉を掛けられると何にも増してうれしい。
こうした積み重ねが従業員の心の育成にもつながると信じている。」